出戻り転職のメリット・デメリットは?本人と受入先それぞれの側面から解説

 
自由人
出戻り転職を成功させた自由人です!
知人の出戻り経験や人事インタビューを通じ、出戻り転職のノウハウを体系化しました。
・出戻り(出戻り転職)とは?
・出戻り転職と復職の違いは?
・転職者にとっての出戻りのメリットとデメリットは?
・受け入れ企業にとっての出戻りのメリット・デメリットは?

出戻り転職の定義

一度何らかの理由で会社を退職したものの、再度同じ会社に入り直す転職のことを出戻り転職と言います。A社からB社に転職し、またA社に入社する、といったキャリアパスです。

出戻り転職により元の企業に戻った転職者を「出戻り社員」と言います。会社によっては「ブーメラン社員」と呼ばれることもあります。

「出戻り」と「復職」の違い

似た用語に「復職」がありますが、出戻りとは全く異なります。会社に在籍し続けているか否かが大きく異なる点です。

  • 復職:会社に在籍しながらも病気等で長期的に休暇した社員が、通常の業務に戻ること
  • 出戻り:会社を一度退職した後、また再度入社すること

増加傾向にある出戻り転職という選択肢

人材会社のエン・ジャパンが2018年に行った調査によると、72%の企業が「再雇用したことがある」と回答。2016年の調査に比べ5ポイント増加しています。

かつては「転職者は裏切り者」として扱われ同じ会社の敷地を二度とまたげないと言われてきましたが、転職の一般化に伴い出戻りも一般的になってきました。

出戻り社員本人のメリット

1. 即戦力として活躍ができる

全く知らない会社への転職と比較して即戦力で活躍ができる「安心感」があります。

スキル面のアンマッチを避けられる点は、受け入れ企業にとっても評価されています。

2. 会社の人間関係や社風を熟知している

入社まで人間関係が分からない通常の転職と異なり、会社内の人間関係も熟知しているため自分自身も周囲の社員にとっても安心感があります。

また、社内の制度や残業の状況、明文化できない社風などを体感しています。

僕が出戻り転職を決断したのはこれが大きいです。

出戻り転職のデメリット

1. 出戻りを良く思わない同僚もいる

不満もありながらずっと在籍している社員にとっては、出戻りを良く思わない人もいます。実際にはいないとしても疑心暗鬼はなかなか消えません。

僕の場合も直接言ってくる同僚はいないものの、良く思わない人もいるだろうと認識しながら業務に取り組んでいます。そのため、業務を取り組む場合の謙虚さは必要です。

2. 昇進・昇格に響く場合がある

実力が周囲より秀でていたとしても、周囲の社員に配慮し昇進・昇格を遅くさせることもあります。

※会社に依存する点であり、僕の場合は特にありませんでした。

3. 再転職は非常に難しい

一度出戻りをしてしまうと他社への転職は難しくなります。これには2つ理由があります。

1つは出戻りを許してくれた上司や同僚に泥を塗ることになるため。仮に2回目の転職を行った場合は絶縁状態になることを覚悟しましょう。

もう1つは転職を受け入れてくれる会社が少ないため。A社→B社→A社という履歴書を見ると出戻りがすぐ判明し、上述のような人間性が疑われることに繋がります。

企業側から見た、出戻り社員採用メリット

1. コストを抑えて採用ができる

中途採用を行うにはかなりのコストがかかります。

このコストには採用費用・採用後の教育の2つがあります。

一般的に中途採用は人材仲介会社(採用エージェント)が仲介しますが、転職が成功すると採用した社員年収の30%~40%の金額を採用エージェントに支払わなければなりません。

例えば年収500万円の社員を採用すると150~200万円、年収1千万円の社員を採用すると、300~400万円の費用が掛かります。

しかし出戻り社員の場合の多くが会社(元同僚や元上司など)や企業のHPに直接コンタクトを取るため、転職エージェントが介在することは稀です。僕の場合も元上司に連絡して出戻り転職を実現させました。その場合の転職エージェントへの支払いは当然ありません。

また採用後は中途社員に対して社員教育を行う必要があります。いくら即戦力での採用と言っても全く当社業務を知らないため、それ相応の時間や教育コストがかかります。

一方既に仕事の内容を深く理解している出戻り社員であれば、教育に掛ける時間やコストを抑えることができます。

2. 即戦力になる

上記の教育費用とも関連しますが、出戻り社員は業務内容を深く理解しています。業務内容だけでなく、会社の風土や同僚、そして会社のシステムなど、理解していることは多岐にわたります。

新たに中途の社員を採用するのとは異なり、文字通り「即戦力」で仕事に入っていけます。

僕は他社に転職後3年経った後に出戻りしましたが、社内システムは少し異なっていたもののすぐに業務にキャッチアップでき、他の転職者よりも早く戦力になれました。

3. 周囲の社員へ良い影響を与える

出戻り社員は、元居た会社が「戻りたいと思えた会社」であるため出戻りを希望していることがほとんどです。

他社と比較した際の自社の良い点を知っており、周囲の社員に伝えることにより他の社員の転職の抑制につながる可能性は高いようです。

出戻り後に僕の元にこっそりと転職の相談に来る若手が多いのですが、転職することのメリット・デメリットや、自社の良さなどを伝えてあげることで、多くが転職を思いとどまります。

また転職先で得た経験や知識を周囲の社員に与えてくれるということは、会社が成長する上でも周囲の社員にとってもプラスに働きます。

僕自身できるだけ積極的に転職先で得た経験を共有するよう心掛けています。

4. 採用リスクが低い

かつて仕事を共に行っていた社員のため「人となり」をよく理解しています

中途採用の場合、面接でスクリーニングを掛けても社員の根本的な実力や性格は分からずリスクも高いのですが、出戻り社員は入社後にどの程度活躍してくれるかを読みやすいのです。

※私の採用にかかわった人事から聞いた話です

会社から見た、出戻り社員を採用するデメリット

1. 周囲の社員へのモチベーションに影響を及ぼす

どんな理由であれ一度会社を出ていった社員を再び採用すると、不満はありながらも日々頑張っている社員はモチベーションを落とすことに繋がりかねません。

出戻り転職以外の選択肢も視野に入れるべき

出戻り転職を成功させた場合でも、出戻り後に肩身の狭い思いをして最終的には退職に追い込まれてしまう方もいます。

出戻りだけにこだわりすぎてしまうと足元を見られ、不利な条件で入社することになる可能性もあります。

出戻りを検討する場合はまず転職サイトに登録し、自分に対してどのような選択肢があるのかを把握した方が良いでしょう。僕も出戻り転職だけでなく、あらゆる可能性を検討した上で出戻り転職を選びました。

今後出戻り社員は一般化する

現在の売り手市場において、人材の確保はどの企業も優先度の高いテーマです。

新たに転職者を受け入れるだけでなく、過去在籍していた社員も選択肢の一つとなれば企業としての選択肢も増えます。今後はさらに出戻り社員が一般化するでしょう。

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