音読は最高の脳トレ!最新研究や実体験で分かった効果と、効果最大化の3つのコツ

学生時代に国語の授業で行っていた音読が、脳に対して大きな効果がある「大人音読」として注目を浴びています。

この記事では国内外の最新の研究や論文なども踏まえ、詳しく解説します。

・なぜ音読が脳に効果的なのか?
・音読の具体的な効果は?
・効果を最大化するにはどうすればよい?
・音読を実際にやってみた効果は?

音読が脳に効果を与えるメカニズム

音読は「インプット」と「アウトプット」を繰り替えし、脳を活性化

音読の効果は、黙読(読書)の違いを説明すると理解しやすいでしょう。



「黙読(読書)」の場合は、文字を読んで情報を処理するだけです(=インプットのみ)。

音読の場合はさらに、本の文字を口に出し(=アウトプット)、読み上げた音声を自分自身の耳で聞き取ります(=インプット)。

つまり、音読はインプット→処理→アウトプット→処理という脳を使うプロセスが何回も繰り返されます

【専門用語で解説すると…】
黙読の場合、脳の感覚性言語野という部分に送り込まれ、文字として認識します。そして、同時に言葉の意味を理解します。

 

音読の場合、上記の「感覚性言語野」からさらに「運動性言語野」に送られ、音声変換されます。その音声は耳から聴覚野に入り、再び感覚性言語野で音声確認されます。

脳科学者の茂木健一郎氏は、インプットとアウトプットのサイクルを回すことは脳の強化に重要と述べています。

特に「話す」というアウトプットが音読の最大のメリットです。

学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢紫苑著)」によると、大人の学習者は特にインプットに重きが置かれ、インプット:アウトプット=7:3の割合になっています。

脳力を飛躍的に伸ばすには「インプット:アウトプット=3:7」と、アウトプットを増やすことを推奨しています。

音読はインプットとアウトプットのサイクルを回すことのできる最強の脳のトレーニングなのです。

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音読の驚くべき効果とは

脳の回転が速くなり、集中力やコミュニケーション能力を高める

音読は「考える」「判断する」「創造する」「コミュニケーションを行う」など、 高次認知機能と呼ばれる領域をつかさどっている「前頭前野」が活性化することが研究で分かっています。

つまり、音読を繰り返すと脳の回転を早めたり、集中力を高めたりコミュニケーション能力を高められます。

記憶力の向上にも寄与

2015年のカナダのウォータールー大学の研究によると、「読む」「話す」のデュアルアクション(つまりインプットとアウトプット)により記憶力が高まるという論文をmemory誌に発表しました。

脳トレで一世を風靡した東北大学の川島教授の実験でも、音読をすることにより記憶の容量(ワーキングメモリ)が増加することも実証されています。

文章の内容理解が深まる

黙読だけでは理解することが難しい文章も、音読することによって理解できるようになります。

「目からのインプット」と「耳からのインプット」という2つのインプットがあることにより、理解が深まるためです。

脳の効果だけでない、音読の様々な効果

音読の効果は脳力が上がるだけではありません。それ以外にも、以下のような効果があると言われています。

  1. 声帯が鍛えられるので声が良くなる
  2. 脳の前頭葉が刺激されることでやる気が出て、行動力が上がる
  3. 幸せホルモン の「セロトニン」が分泌されることで気持ちが落ち着き、ストレス解消になる
  4. 唾液が多く分泌され、虫歯予防や風邪ウィルスなどの予防になる

効果を最大限高める方法は3つ

音読の効果を最大限高めるポイントは以下の3つです。

  1. 出来るだけ高速で音読する
  2. 強弱を込めてはきはき音読する
  3. 楽しみながら音読する

ポイント1. できるだけ高速で音読する

音読は「インプット→処理→アウトプット→処理」をすることにより、頭の回転を加速させることができます。これを高速で行うことにより、さらに脳に負荷を与え、より頭の回転を高めることができます。

前述の東北大学の川島隆太教授が中心に行った研究によると、音読を高速で行うことで脳がより活性化し頭の回転が速くなることが明らかになっています。

僕自身、高速で音読を行うと、頭が熱くなってくるのを感じます。脳が高速で情報を処理しているためであり、脳トレの効果を効率的に上げる重要なテクニックです。

ポイント2. 強弱を込めてハキハキと音読する

本の内容をイメージしながら、文章の中で強弱をつけながら読むことも大切なポイントです。

強弱を意識して音読するには、その内容を理解し集中していなければ難しいため、より脳が活性化し音読の効果を引き出すことができます。

ちなみに、本の内容を理解し感情をこめて読むことを「朗読」といいます。文部科学省では「作品の価値や特性を声に出して表現すること」を朗読としています。

僕は音読するときは、意識的にこの「朗読」を行っています。

ポイント3. 楽しみながら音読する

音読は継続が最大のハードルです。本を読む習慣がない人が音読をし始めると、数日で息切れします。

音読を継続するには、習慣化するまでは自分の興味のある本を音読すると良いでしょう。

ある程度続けていると音読が習慣化し、逆に音読をしない日は何となく物足りなさを感じるようになってきます。そうなったら音読する本の対象を広げましょう。

僕は「声に出して読みたい日本語(著:斉藤孝)」という本から音読をはじめました。この本は非常に面白く、音読を続ける習慣が身につきました。

音読におすすめの本は以下の記事にまとめています。

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1年音読を継続した結果

実際に音読で効果を実感した僕自身の例をご紹介します。

僕は音読に加え「ゼロ秒思考」と「有酸素運動」を加えた3つの脳トレを18年5月より開始しました。

ゼロ秒思考とは、自分で決めたテーマについて1分以内に箇条書きでひたすら書きまくるというもの。

 

高速音読と同様、脳の回転を速め、コミュニケーション能力の向上を期待できます。

世界最高のコンサルティングファームと言われるマッキンゼー出身の元コンサルタントの赤羽さんが開発したトレーニングです。

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頭の悪さを感じて苦悩したことがきっかけ

キャリアアップのため経営コンサルタントとして働き1年半が経過した頃から、僕は脳トレをスタートしました。

経営コンサルタントは会社の経営に関する困りごとにアドバイスする仕事で、在籍者は東大卒・京大卒が主要層。いわゆるエリートと呼ばれる人たちがしのぎを削っている世界で、これまで比較的のんびりとした会社にいた僕は初日から圧倒されました。

会議でもメールでも鋭く詰められ、作った資料は全力でダメ出しされる。何度も精神的に参りそうになっていました。

特に感じていた周囲とのギャップ感は、技量不足というより頭の良さそのものが根本的に違うというものでした。

頭の良さは鍛えられるという仮説

頭の良さは鍛えれば伸ばすことができるのではないか?

この仮説を元に見つけたのが「高速音読」「ゼロ秒思考」「有酸素運動」という3つの脳トレでした。

実際の効果実感の経過を以下twitterのつぶやきも併せてご覧ください。

始めて1週間:鋭い詰めに対しても反論ができるようになった

さすがにまだ効果が出るのは早すぎだとは思いましたが、最初の1週間目に早くも成果が現れてきました。

前までは先輩からの鋭い詰めに慌ててしまうことが多かったのですが、冷静に上手く説明をし切り抜けることができたのです。

https://twitter.com/hitoneco1/status/996310517743370241?s=21

始めて1ヶ月:精神的にも前向きになる

頭の回転が速くなってきたからなのか、どんな質問に対しても冷静に対処できるようになってきました。

その結果、精神的にも落ち着き、心も前向きになってきました。

https://twitter.com/hitoneco1/status/1006179801978138627?s=21

始めて2ヶ月:習慣化されて自信もつく

副次的な効果なのかもしれませんが、長く継続できるようになったことによって自信もついてきました。

https://twitter.com/hitoneco1/status/1021401167937409026?s=21

始めて5ヶ月:思考が構造化されるようになる

物事を思考するときに、どのような内容であるかということを構造的に把握できるようになってきました。

https://twitter.com/hitoneco1/status/1051335432145788928?s=21

始めて1年以上:仕事でも活躍できるようになり、待遇を上げて転職成功

仕事でも自信をもって意見を言えるようになり、周囲から認められる成果も出せるようになりました。

その後は自分のやりたいことを求め、転職しました。

音読を楽しんで脳を活性化させよう

自分の言いたいことを端的に説明できるようになったことが最も大きな効果でした。そして大げさに言うと人生を変えることもできました。

この記事を読んだ皆さんも音読を実践してもらい、脳の活性化だけでなく何かを掴むきっかけになれば幸いです。

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