【書籍レビュー】学びを結果に変えるアウトプット大全

樺沢紫苑氏の「学びを結果に変えるアウトプット大全」を読了したのでレビューします。

この本は、「アウトプットすることの重要性(チャプター1)」および「どのようにアウトプットしていくと効果的かという方法論(チャプター2~4)」そして「アウトプットのトレーニング方法(チャプター5)」の3点を主題として解説している本です。

アウトプットすることの重要性

インプットだけの学習法は非効率

まず、アウトプットすることの重要性。

一般的に社会人になった後の「学習」というと、本を読んだり講演を聞いたりといった「読む」もしくは「聞く」という「インプット(入力)」をイメージしがちであると思います。

実際、著者の樺沢紫苑氏の経験則に基づくと、約9割のビジネスマンはインプット中心の学び方(もしくは働き方)をしていると言います。

そして、そのような学習は非常に非効率で、時間やお金の無駄につながっているということです。

僕も確かにそうだなと思う事例がまさにこの本に載っていました。

2013年の12月に発行されて以来大ベストセラーになっている「嫌われる勇気(自己啓発の源流「アドラー」の教え)」。このブログを読まれている皆さんも、読んだことがある方も多いのではないでしょうか?

僕自身もこの本を買い、読みましたし、その時は内容に対して「なるほどな」と思いましたし、学びの多い本だったと読み終えた後は感じていました。

しかし、今「アドラー心理学とはどんな心理学ですか?」と言われると、正直即答することができません。

実際に著者の樺沢氏が「嫌われる勇気」を読んだ30人に対して同じ質問をしたところ、的確な回答を得ることができたのはわずか3人。つまり1割しかいなかったそうです。

結局、上手く回答することができないということは、自分の身になっていないということです。

どれだけ多くインプットをしても、それが身についていなければたしかに時間やお金の無駄ですよね。

繰り返しアウトプットすることで自分の身になる

では、どのようにすれば自分の身になるのか。その答えは繰り返しアウトプットすることということになります。

人間の脳には短期記憶をつかさどる「海馬」と、長期記憶をつかさどる「側頭葉」という部位があります。

インプットをすると、まずこの「海馬」に記憶として蓄積がされるのですが、その情報を使わないと「重要なものではない」と脳が判断し、すぐに忘れてしまうそうです。

しかし、何度も情報を使う(=アウトプットする)ことにより、その情報が重要であると判断され、長期記憶である側頭葉に移行します。

だいたい2週間に3回使った記憶は長期記憶として定着されるそうです。

大切なのはアウトプットする割合とフィードバック

アウトプットの重要性を説いてはいますが、けっしてインプットはしなくてもよい、とは言っていません。

むしろインプットはアウトプットの原資であり、能力を高めるうえでも大切な要素であるとしています。

ただし、インプットとアウトプットの割合が非常に重要なのです。

多くのビジネスマンは、インプット:アウトプット=7:3でありインプット中心の学習方法。これを逆転させ、インプット:アウトプット=3:7にするとよいと提唱しています。

この考えは、コロンビア大学の調査でも明らかになっています。

また、アウトプットというのは現実世界での実践ということになりますので、結果が出ます。

その結果に対し、見直したり改善したりする「フィードバック」を加えることにより、成長に繋がる、ということなのです。

アウトプットを効果的に行う方法

チャプター2~4では、具体的にどのようにアウトプットを行うと効果的なのか、ということを詳細に解説しています。

「アウトプット大全」と銘打っているだけあって、かなり豊富に解説しています。

著書の中では「話す(科学に裏付けられた、伝わる話し方)」、「書く(能力を最大限に引き出す書き方)」、「行動する(圧倒的に効果を出す人の行動力)」という3つのカテゴリーに分類し、それぞれの方法論を展開しています。

個人的には、その中で「話す」に関しては少し求めているものと違うかな、と感じました。

ここで解説されていたのは、どちらかというと「どのように話すと効果的な話ができるか」ということに主眼を置いています。

例えば、依頼するときは「ギブ&テイク」ではなく「ギブ&ギブ」の精神の方が上手くいくとか、効果的なほめ方はどのようなものなのか、といったことです。

たしかに参考にはなったのですが、どちらかというと「どうすれば効果的に能力を高められるか」ということを求めていたので少し脱線感がありました。

一方で「書く」については「手書きした方が良い」「落書きした方が記憶に残りやすい」「要約することで思考力が鍛えられる」といったまさに能力アップのノウハウが詰まっており、求めていたものに合致していました。

また、「行動する」についても「笑う」「泣く」「眠る」「運動する」ことによる能力向上の効果などが解説されているなど、これもまた参考になることが多く感じました。

ここではすべてを解説しきることはできませんが、一度本書を手に取ってざっと眺めてみることをおすすめします。

アウトプット力を高めるトレーニング法

最後のチャプターで、アウトプット力を高めるトレーニング方法が解説されています。具体的には以下の7つです。

  • 日記を書く
  • 健康について記録する
  • 読書感想を書く
  • 情報発信する
  • SNSに書く
  • ブログを書く
  • 趣味について書く

全部一度に実践しようとすると、おそらくすぐに息切れして続かないでしょう。

こういったトレーニングは、継続して初めて効果を発揮するものです。

そのため、まずは自分が簡単に実践できるものを1つか2つ選んで実践するのが良いと思います。

僕自身もこのいくつかは既に実践していますが、より頻度を高めて実践しようと思った次第です。

アウトプットすることは何より楽しい

本の中でも書かれていますが、ただ単に情報をインプットするだけよりも、アウトプットすることは何より楽しいのです。

アウトプットというのは、自分の頭の中にある情報を外に出すこと。外に出すことによって、様々な化学反応が起こっていくのです。

これからはインプット中心の生活からアウトプット中心の生活にシフトしたいものですね。

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